カササギフエガラスはオーストラリアの固有種で、9月〜10月にかけては全土で「マグパイ・アタック」と呼ばれる襲撃が頻発する。今年は暖冬だったことから繁殖シーズンが早まっていた。

繁殖シーズンは8月に始まり、親鳥はヒナを守るために攻撃的になることがある。

オーストラリア人はこの季節、カササギフエガラスから身を守るために、大きな棒を持って歩いたり、結束バンドを何本もヘルメットに突き立てた姿で自転車に乗ったりしている。

カササギフエガラスは鋭いくちばしで突然襲ってくることがある。昨年は西部のパースで幼児が顔面を襲われ、危うく失明しそうになった。

市民団体が運営する「マグパイ・アラート」のウェブサイトによると、今年に入って確認された襲撃件数は全土で1570件、負傷者は189人に上る。昨シーズンは3000件以上の襲撃が報告されていた。