アマゾン株下落−検索結果表示で自社収益性を優先との報道
9/17(火) 8:16配信 Bloomberg

(ブルームバーグ): 16日の米株式市場でアマゾン・ドット・コムの株価が下落した。自社にとって利益性の高い商品がより目立って表示されるよう商品検索システムを調整したと米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたことが嫌気された。

WSJが16日に伝えたところによれば、アマゾンは社内議論の結果、収益性の高い商品が強調されるよう、検索結果をランク付けする部外秘のアルゴリズムに昨年終わりに変更を加えた。顧客満足度や最もよく売れる商品を強調してきた方針から離れたことになる。

検索アルゴリズムの変更は、他社商品よりも利益率が高いアマゾンのプライベートブランド商品に顧客を誘導する可能性があるとWSJは指摘した。

アマゾンの株価は1.7%安で終了した。

同社の広報担当アンジー・ニューマン氏は、WSJの指摘には誤りがあるとし、「収益性を含めるため検索結果のランク付けに使う基準を変更するようなことはしていない。当社の自社ブランドか販売パートナーが提供する商品かは無関係に、顧客が望む商品をフィーチャーしている」と説明。検索機能を評価する際、長期的な収益性を考慮に入れているが、それだけに基づいて決定は行っていないとした。

ブルームバーグは先週、米連邦取引委員会(FTC)のチームはアマゾンが市場での影響力を利用して競争を阻害していないかどうか調べるため、同社を通じて商品を販売する中小企業から聞き取り調査を開始したと報じていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-75770104-bloom_st-bus_all