「規定未達でありながら20本近く打つ大谷は間違いなくNPB史上最高クラスの打者だぞ!」


■ 数字が物語るMLB「飛ぶボール」問題…求めたい正確な「物差し」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/10/02/kiji/20171001s00001007538000c.html

64→111→117。これが一つの答えだろう。
15年から3年間の、大リーグでの20本塁打以上した打者の数。
いわゆる「飛ぶボール」問題は、数字が雄弁と物語っている。
大リーグで中〜長距離打者の「中央値」と思える20本塁打を基準に比較した。

大リーグ関係者の共通した認識は、15年シーズンの後半から明らかに
ボールが変わり始めた、というものだ。

ドジャース・ダルビッシュもオールスター戦の公式会見で
「16年も前年から変わっていたが、さらに今年は飛ぶように
なっているかな、と」
と持論を口にしている。これはダルビッシュに限った話ではなく、
チームメートのカーショーら多くの大リーグでトップクラスの
投手たちの率直な感想だ。

今季はマーリンズのスタントンが59本塁打し、01年のボンズ、
ソーサ以来の60発の大台に王手をかけた。ヤンキースのジャッジは
52本塁打で、マグワイアの49発の新人本塁打記録を更新した。

華のある長距離砲の活躍はリーグ全体を活気づける。
94-95年に及んだストライキで低迷した大リーグ人気を、
マグワイアとソーサの本塁打記録更新争いなどのアーチ量産が
救ったのも確か。一方で、当時がステロイド全盛と後に暴かれ、
多くのアーチストたちが殿堂入りできず、今では「汚れた記録」
と揶揄(やゆ)されるのも事実だ。

日本プロ野球も11-12年の「飛ばない統一球」時代は極端な
投高打低で、本塁打一本の重みがその前後の年とはまるで違う。
記録で楽しめる野球だからこそ、正確な「物差し」が存在して
いてほしい。