「びっくりした。疑惑の関与を指摘された人が、なぜ大学を所管する大臣なのか」

加計学園の獣医学部が新設された愛媛県今治市で経営者団体の幹部を務める平野啓三さん(71)は、
萩生田光一文部科学相の起用について「文科省を監視する狙いがあるんじゃないか」といぶかる。
https://www.asahi.com/articles/ASM9C54FBM9CUTIL050.html

萩生田氏は安倍政権で官房副長官や党総裁特別補佐を務め、首相の最側近の一人。
加計問題では、官房副長官だった萩生田氏が2016年に「官邸は絶対やると言っている」
「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」などと発言したとされる文書が17年になって文科省で見つかった。

萩生田氏は会見で、獣医学部の新設をめぐり「副大臣から、結局省内の意見の対立を納めるために、
萩生田副長官の名前を使った人たちがいた」との説明を受けた、と述べた。
一方、文科政務官時代に知り合った局長級の幹部と、官邸以外でもやりとりをしたことがこうした文書に影響した可能性も指摘し、
「私のバランスを欠いた対応が招いた」と反省も口にした。

野党からは「職員が『つくりごと』のメモを作成するのはありえない」といった批判が出ており、
萩生田氏の大臣就任により秋の臨時国会での追及が再燃する可能性もある。
https://www.asahi.com/articles/ASM9C74ZYM9CUTIL08P.html