世界初となる月の南極付近への着陸を目指していた、インドの無人月面探査機は、日本時間の7日午前5時半前
月面に着陸する予定でしたが、着陸直前に通信が途絶えました。打ち上げを行ったインド宇宙研究機関=
ISROが詳しい状況について調べています。

インドはことし7月、月の南極付近への着陸を目指して、無人の月面探査機「チャンドラヤーン2号」を打ち上げ、
先月には月面の鮮明な写真を地球に送ってくるなど順調に飛行を続けていました。

インド宇宙研究機関=ISROによりますと、「チャンドラヤーン2号」から切り離された月面着陸機は、徐々に
高度を下げ、現地時間の7日午前2時前(日本時間の午前5時半前)に月の南極付近に着陸する予定でした。

しかし、高度2.1キロまで降下したところで、突然、通信が途絶えたということでISROが詳しい状況を調べています。

月の南極付近には、水が氷の状態で存在すると言われ、将来、生存のための酸素を取り出したり、
宇宙船やロケットの燃料となる水素を取り出したりできるようになるのではないかと期待されていて、
今回の着陸は世界的な注目を集めていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190907/k10012067751000.html