自前で通信網を持つ携帯電話事業に新規参入する楽天モバイルが、
10月に予定していた本格的なサービスの開始時期を来年春に延期する方針を固めた。関係者が5日、明らかにした。
遅れる間は、利用者を5000人程度に限定して無料でサービスを提供する。
携帯基地局の設置が遅れており、10月の時点では大量の通信に耐えられないと判断した模様だ。6日に発表する。

 楽天の携帯電話参入は、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクによる寡占状態を崩し、価格競争を加速させると期待されていた。
だが、サービスの根本となる通信基盤の整備が遅れ、後押ししてきた政府にも誤算となった。

 楽天は新技術による通信ネットワークを構築する計画で、2020年3月末までに3432の基地局を開設することを前提に事業の認可を受けている。
東京、名古屋、大阪の大都市圏から設置を進めながら、他の地域ではKDDIの通信網を借りることで、「全国サービス」を始めようとしていた。



楽天の携帯本格参入は来春に延期へ 基地局設置遅れ 6日発表
https://mainichi.jp/articles/20190906/k00/00m/020/004000c