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みなさんは、「夢之丞」と呼ばれる犬をご存知ですか?

今では災害救助犬として活躍する夢之丞ですが、元は捨て犬。
子犬の頃に殺処分寸前まで追い込まれ、心に傷を負った夢之丞が災害救助犬となるまでには、多くの人々の愛情と、支えが必要でした。

殺される寸前に引き取られ、
災害救助犬になった「夢之丞」

2010年11月、スタッフは広島県動物愛護センターを訪れました。
ここに集められた犬猫たちのほとんどは殺処分対象。引き取り手がない限り、犬猫たちはガス室へと送られ殺処分されます。
この日、ガス室前のゲージの隅で、

「次はボクの番だ」

そう察するような表情で、震えている子犬がいました。

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生後3〜4か月のこの子犬は、ガス室が満杯になり、殺処分が延期されたところです。

スタッフはこの子犬を引き取り、ガス室から生還した彼に夢と希望を託す意味を込めて「夢之丞(ゆめのすけ)」と名付けます。
のちに災害救助犬として活躍する犬です。

スタッフが夢之丞を保護するために抱きあげたとき、
夢之丞は自分の死を覚悟して、震えながらおしっこを漏らしてしまいました。

生まれて間もない子犬が、冷たいゲージと殺風景な景色の中で抱いた恐怖はどれほどのものだったでしょうか?
メディアが言う「安楽死」などという言葉では到底ごまかせない不安と絶望を、犬たちは確かに感じていました。

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