抗議活動が続く香港で、民主派団体の呼びかけで再び大規模な集会が開かれ、参加者たちは、集会の会場からデモ行進を始めました。
警察は今回、デモ行進を認めておらず、デモ隊と警察の衝突に発展することも懸念されます。
香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐり、2か月以上にわたって抗議活動が続いていて、収束の見通しは立っていません。

こうした中、民主派団体の呼びかけで、18日午後から中心部の公園で香港政府や警察への対応に抗議する大規模な集会が開かれました。
この団体は、ことし6月、100万人以上が参加したとするデモ行進を2度主催していますが、警察は今回、デモ行進を認めていません。
集会が始まると、会場に入りきれないほど大勢の市民が集まって近くの幹線道路を埋め尽くし、参加者たちは抗議の声をあげながら集会の会場からデモ行進を始めました。
これまでの抗議活動では、一部の若者らが過激化し、警察と衝突する事態が相次いでいて、今回もデモ隊と警察の衝突に発展することも懸念されます。
一方、香港に隣接する中国広東省深※センには、中国軍の指揮下にある武装警察が集結していて、抗議活動の広がりをけん制するねらいもあるとみられます。

集会に参加した15歳の女性は、「これまで香港政府は正しい対応をとっていません。学生なので以前は参加していませんでしたが、きょう立ち上がらなければ後悔すると思い、参加しました」と話していました。
また、18歳の男性は、「もし集会に来なければ申し訳ないと思い、参加しました。どのようなことがあっても大規模集会を支持したいと思います」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190818/k10012039701000.html