(CNN) 米フロリダ州ウェストパームビーチにある民家に鳥のクロコンドルの一群が侵入を繰り返し、糞(ふん)害などを受けた住人が居住をあきらめる騒ぎとなった。
災難に遭っているのは富裕層の住宅地として知られるイビス地区の民家で、住人はクロコンドルがいなくなるまで戻らないと話している。
米政府はクロコンドルを保護すべき渡り鳥に指定している。
同地区の自治会幹部によると、クロコンドルの多数の出没は地区の住民の1人が警告を受けたにもかかわらず餌付けを続けているのが原因。
同幹部は地元のテレビ局WPBFに、この住民に罰金を科し、中止通告書も送付したと述べた。
クロコンドルが出没する民家の住人は同テレビに、プールを囲う目隠しも全て食いちぎられ、周辺の至る所に糞を落としているなどの被害を証言。
3000ドル(約31万円)かけて修理したが、数日後にクロコンドルがまた戻ったとも憤慨した。
目隠しにヘリウム風船をつなげたり、音楽を終日かけ続けたりする対抗策も講じたが大きな効果はなかったという。2歳の娘が襲われる恐れもあるとして外に出せないとも主張した。
多数のクロコンドルがうろついている自宅裏庭やプールを撮影したビデオ映像をWPBFに提供もした。
米魚類野生生物局によると、クロコンドルを合法的に排除するためには許可が必要。
ただ、家畜に害を与えそうな場合は追い散らすことなどが可能で、特別な許可も必要ない。

https://www.cnn.co.jp/usa/35141392.html