シャープが台湾のホンハイ精密工業の出資を受けて子会社となってから12日で、ちょうど3年がたちました。
会社では事業の分社化を進め、他社からの出資を受けやすい態勢づくりに力を入れています。
シャープは3年前の8月12日、ホンハイ精密工業から3800億円余りの出資を受けて子会社となり、
外資の下で経営の再建を進めてきました。

工場の閉鎖や白物家電の国内生産縮小など大胆なコスト削減を進めたこともあって収益力が高まり、
ことし3月期の決算で2期連続の最終黒字を実現しています。

一方、シャープはおととし12月に東証1部に復帰しましたが、当時と比べて株価は3分の1以下と低迷しています。

このため会社では、成長分野を分社化することで他社からの出資を受けやすい態勢づくりに力を入れています。

ことし4月には、巨額の投資が必要な半導体などの事業を分社化しました。

また、あらゆるモノをインターネットにつなぐIoTなどの事業は、ことし10月をめどに分社化する予定です。

シャープとしては、成長分野をすべて自社で抱え込まずに他社と提携することで事業の拡大をはかるとともに、
低迷する株価の底上げもねらう考えがあるものとみられています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190812/k10012032311000.html