広島に原爆が投下され、74年を迎えた6日、札幌市内で広島、長崎の原爆死没者をしのぶ追悼会や
地面に横たわり核の脅威に抗議する「ダイ・イン 8・6原水爆禁止札幌集会」が開かれた。
出席者は核廃絶と平和への思いを新たにした。

追悼会は北海道被爆者協会が主催し、被爆者や遺族ら約120人が出席。真田保会長はあいさつで
「日本政府は唯一の戦争被爆国として一日も早く核兵器禁止条約に賛同、批准してほしい」と強調した。

若い世代を代表し、誓いを述べた札幌市白石区の団体職員宮内史織さん(27)は道内の被爆者の話を
聞いた経験を語り、「生き延びても被爆が原因で何度も病気になり、就職、結婚、子どもの誕生など
人生の節目で苦しめられている」。涙で声を詰まらせ、「原爆は、人間らしく死ぬことも生きることも
できない悪魔の兵器です」と訴えた。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/332699/