https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190807/k10012026161000.html
去年、スマートフォンで漫画を見ながら高速道路で車を運転し、バイクの女性をはねて死亡させた罪に問われた男に、懲役３年の実刑判決が言い渡されました。
新潟県上越市の元トラック運転手、下山公堂被告（51）は去年９月、関越自動車道でスマートフォンで漫画を見ながら時速100キロで車を運転し、バイクに乗っていた井口百合子さん（当時39）をはねて死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われています。
これまでの裁判で、検察側は「早く次の話が読みたいという安易な気持ちから危険な行為を選択した責任は著しく高い」として懲役４年を求刑したのに対し、弁護側は「逮捕後事実を一貫して認めている」と執行猶予のついた判決を求めていました。
７日の判決で、新潟地方裁判所長岡支部の岩田康平裁判官は「相当長い間スマホに集中する運転は、重大な事故に直結する可能性が高く、一瞬の不注意とは一線を画す特に危険で悪質なものだ」と指摘しました。
そして「被害者に何ら落ち度はなく、突如その生命を奪われたものであり、その苦痛や無念さは察するにあまりある」として懲役３年の実刑判決を言い渡しました。
