「南北海道」で売り出せ 青森観光識者座談会
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO48121000S9A800C1L01000?s=3

角田「青森へのインバウンドは今後も増えますか」

峯尾「青森は北東北のほかの県より良い条件を持っている。北海道にとても近いのがメリット。
販売力のあるJRと連携した『ANA SUPER VALUE75&JRきっぷAKITA』を販売した。
札幌・青森間は外国人搭乗率が上位3位に入る路線。札幌にスーツケースを置いて、身軽に行く。
買い物をたくさんして戻ってくる。
ANAの関連会社がプライベートジェット運航を始めたが、青森空港での活用の余地がないかと考えている。
青森は富裕層に人気があり、空港はすいているからだ。富裕層は自然そのままが好きで、
奥入瀬渓流は星野リゾートがうまく受け入れている例だ」

角田「青森は観光で食べていく気があると思いますか」

峯尾「沖縄と比較するとまだまだだとは思う。インバウンドの流入は沖縄は10年間で20倍に増やした。青森は5倍だ。
沖縄の10年前はいまの青森とほぼ同じ人数だった。とすれば青森も沖縄と同じく増えていく可能性を持っている。
やはり青森は冬が難しい。八甲田など雪を目当てにインバウンドが来ているが、安定させるためには日本人に来てもらわないと。
インバウンドは悪い風評で一気に去っていく。典型的なのは、青森を『南北海道』というくくりで販売すると売れるが
『北東北』のくくりだと売れない。中国では東北というと冷涼なイメージと東日本大震災の風評被害が残っている」