米国「韓日の仲裁や調整には関心がない」

(略)米国務省当局者4人は、バンコクでの韓日米外交長官会談後、記者団にこのような
基調を示した。ある当局者は「3者会談はうまく進んだ」とし、「我々が会ったという
事実、皆さんが3者が集まる姿を見たという事実は、解決策の模索に関心があることを
意味する」と述べた。(略)

 国務省当局者らは、韓日の対立は両国の問題だと強調し、仲裁する意思がないことを
明確にした。ある当局者は「米国は仲裁や調整には関心がない。その事実には変わりが
ない」と述べた。同当局者は「これまでホワイトハウスと米政府から出たのは、『これは
韓国と日本の間の問題だ。この問題を解決する方法を模索してみよう』という趣旨の発言
だった」としたうえで、「これは韓国側にとって明確に感情的な問題であり、日本側に
とっても同じだ。米政府にできることは、こうした問題が制御不能になるのを防ぐため、
理性と長期的観点を適用すること」だと述べた。
 同当局者は「米国が韓日の対立で仲裁者になるつもりがないという意味なのか」という
質問に対し、「関与はするものの、間に入るのは賢明ではない」としたうえで、「この
ようなことが起きたのは初めてではない。これ以上の措置を取る必要がないのは明らかだ」
と答えた。それと共に、「外交で時間は重要だ。十分な時間が与えられれば、ほとんど
すべて問題に対するなんらかの解決策を見出すことができる」と述べた。事態の推移を
見守る方針を示したものと見られる。
 別の当局者は、米国が韓日双方に状況を悪化させる行動をしない「紛争中止合意
(standstill agreement)」を行う案を提示したかに関する質問に、「紛争中止の合意など
ない」と答えた。紛争中止合意案は、米国が韓日に提示したアイデアだ。(略)

 ただし、米国は韓国政府が示唆している韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄可能性
には懸念を示した。国務省当局者は「双方(韓日)は、北東アジアの安保を維持するため、
米国が彼らに依存しているほど、互いに依存している」としたえうで、「そのうち一方でも
失うことは重要な問題であり、互いを防御する我々の能力を低下させるだろう」と述べた。
http://japan.hani.co.kr/arti/international/34019.html