神戸市中央区にある指定暴力団神戸山口組の本部事務所前で28日、暴力団追放パレードがあった。同組の拠点が淡路市から現事務所に移って以降、初めての開催。住民や警察官
ら計約100人が参加し「暴力団は出ていけ」と声を上げた。

 同組は2015年夏、全国最大の指定暴力団山口組から分裂する形で発足した。当初は淡路市の傘下組織の建物を本部事務所としていたが、17年に神戸地裁が住民側の訴えを
受けて使用禁止の仮処分を決定。組側は18年12月までに現在の場所に本部を移した。

 参加者は午前10時、事務所の近くに集合し「暴力団追放」と書かれたのぼり旗を手に出発。「暴力団はいらない」「われわれは闘うぞ」などとシュプレヒコールを上げながら
練り歩き、事務所前ではひときわ大きな掛け声とともに拳を突き上げた。

 葺合署の城垣敦夫署長は「暴力団を排除する上で、住民の声は大きな力になる。警察としても暴力団の排除、壊滅に全力を挙げる」と話した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012557804.shtml