旧日本海軍の拠点「鎮守府」が広島県呉市に設けられて130年になるのに合わせて、19日、海上自衛隊で記念の行事が行われました。
呉市にある海上自衛隊呉地方総監部で行われた記念行事には、杉本孝幸総監や呉市の新原芳明市長らが出席しました。
「鎮守府」は、明治時代に旧日本海軍が近代化を進めるため艦艇の部隊を置いたり、兵器の製造や開発を行ったりした拠点で、横須賀や佐世保など4つの軍港に設置されました。
呉市には130年前の明治22年7月に設けられ、昭和20年に鎮守府が廃止されたあとも海上自衛隊が庁舎として使用しています。
行事の中で地元で活動する画家の田中佐知男さんが描いたいまの庁舎の絵が海上自衛隊の杉本総監に贈られました。
呉市では、今月から1年間開設130年を記念して日本酒やクッキーといったオリジナル商品の販売や、旧海軍の地下ごうの発掘を体験できる催しなど、さまざまな取り組みが行
われます。
呉地方総監部の杉本総監は、「130年間お世話になったという気持ちです。これからも地元のために頑張りたい」と話していました。
呉市の新原市長は「鎮守府の歴史を知ってもらい呉市が近現代史で大きな役割を果たしたことを発信したい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20190720/4000004961.html