日韓関係が悪化する中、北海道旭川市の姉妹都市である韓国のスウォン市(水原市)が来月、旭川で予定されていた、姉妹都市提携30周年を祝う記念式典への参加を中止する意向を伝えていたことが分かりました。

旭川市は、平成元年に韓国のスウォン市と姉妹都市の提携を結び、以来、交流活動などを続けてきていて、ことしは提携から30周年になるのに合わせ、来月2日、旭川市で記念の式典が開かれることになっていました。

式典には、スウォン市の市長や市議会議長たちからなる代表団などおよそ110人が参加する予定でしたが、旭川市によりますと、17日、突然参加を中止するとの連絡があったということです。

理由について、スウォン市は「最近の両国政府間で起きた予想外の状況で、訪問を見合わせざるをえなくなった」と説明し、理解を求めたということです。

スウォン市の参加中止を受け、旭川市は記念式典の開催を取りやめることを決めました。

一方、代表団とともに訪れることになっていたスウォン市の伝統文化訪問団など38人は、予定どおり旭川市に来て、夏まつりに参加するということです。

旭川市都市交流課の主藤肇課長は「代表団の参加中止は大変残念ですが、スウォン市との関係が悪化したわけではなく、交流自体は今後も発展させていきたいです」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190718/k10011997711000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190718/K10011997711_1907181915_1907181921_01_03.jpg