米パデュー大学は16日(米国時間)、光子のなかに量子ゲートを埋め込んだ新たな量子コンピューティング技術を発表した。

同大学の研究チームが開発したのは、従来コンピュータで使われているトランジスタの量子版と表現している「量子ゲート(Quditゲート)」。
通常、量子ビット(Qubit)は「0かつ1」の状態の重ね合わせを表すことができるが、Quditでは「0かつ1かつ2」のような複数の状態の重ね合わせを表現できるという。
これにより、従来の量子コンピューティング技術よりも多くのデータを符号化して処理することが可能となる。

Quditゲートは本質的にQubitゲートよりも効率的であるのみならず、環境ノイズによる影響を受けにくい光の粒子(光子=フォトン)に量子ドットを埋め込んでいるため、安定性も高いとしている。

Quditゲートでは、ある量子の観測によって別の量子に影響を与え、通信を解読不能にしたり量子テレポーテーションといった事象をもたらす「量子もつれ」状態を最大化することを目指している。

(以下略)
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1196546.html