詐欺集団だと知っていた――そう断言できるのは、入江だけではないという。
’14年12月の忘年会に参加していた、『ロンブー』田村亮も認識していた。

「首謀者の誕生会の直前、’14年の5月31日に、入江が主催する『AH!YEAH!OH!YEAH!2014』というイベントがあったんですが、
そのイベントに詐欺グループは協賛として参加した。もちろん、資金流用のために作った表向きの会社の名前ですけどね。
で、そのイベントは新木場のライブスペースで開催されたんですが、会場に用意されたVIP席でグループの幹部連中と飲んでいたら、
入江と一緒に『ロンブー』の田村亮が挨拶に来たんです。その席でも幹部たちは『詐欺で稼いでいる』とはっきり言い、
亮もそれに頷いていました」
入江と田村亮が知っていたとすれば、他の「闇営業」芸人たちにも真相が伝わっていた可能性が高いだろう。
事実関係を確認すべく、本誌は改めて所属事務所である吉本興業に詳細な質問書を送った。しかし今回も、「無回答」という対応だった。
 反社会的組織が宴会に芸人を呼ぶ理由について、暴力団情勢に詳しいジャーナリストの森功氏が解説する。
「周知のとおり、かつて日本の芸能・興行を仕切っていたのは暴力団、いわゆるヤクザでした。
現在、暴排条例などによってヤクザは芸能界から排除された形になっていますが、構造的には昔から変化はありません。
暴力団と近しい関係の人間・組織が仕切るようになっただけです。芸能人が出演するようなイベントには、
グレーな人間や組織が関与していることが多い。
では、なぜ反社会的な組織が芸能人を呼びたがるかといえば、箔(はく)がつくからです。そもそも、
反社の人間は自分の力を誇示することにこだわる人種ですからね。『俺はこんな大物芸能人とも親しいんだ』と
内外にアピールするわけです」
今回明らかになった芸人による反社への「闇営業」は、氷山の一角である可能性が極めて高い。
本誌は今後も、「闇営業」という芸能界の暗部を徹底的に追及していく。
2014年に開催された入江のイベントのチラシ。下部にある「CARISERA」が、協賛した詐欺グループの会社名だ
ツイッターで謝罪はしたものの、入江慎也は雲隠れ中。本誌は自宅のチャイムを鳴らしたが、応答はなかった

http://news.livedoor.com/article/detail/16654124/