NBAアメリカプロバスケットボールのドラフト会議が20日、ニューヨークで行われ、アメリカの大学で
プレーしていた八村塁選手が1巡目で指名を受けました。これまで日本選手にとって、NBAの舞台で
プレーすることには高いハードルがありました。

日本選手がNBAでプレーするチャンスが出てきたのは、1981年にウォーリアーズが8巡目で指名した
岡山恭崇さんでしたが、岡山さんは入団せず、NBAでプレーしませんでした。

その後、現在、Bリーグのチームに所属する田臥勇太選手が2004年にドラフトでの指名ではなく、
若手の力を試す「サマーリーグ」に参加するなど評価を高めてサンズと契約しました。

そして、その年の開幕戦で日本選手として初めて、NBAの試合でプレーしました。NBAの扉を開いた
田臥選手は、このシーズン、4試合に出場しました。

2014年には現在、Bリーグのチームでプレーする富樫勇樹選手が、マーベリックスと契約を結びましたが、
NBAの試合には出られず、下部チームでのプレーにとどまりました。

そして、去年、渡邊雄太選手がサマーリーグなどを経て評価され、グリズリーズと下部チームで
プレーしながら、一定期間トップチームにも帯同できる「ツーウエー契約」を結びました。

そして、田臥選手以来、14年ぶりのNBAプレーヤーとなり、15試合に出場しました。

日本ではことしに入って代表チームが自力で21年ぶりのワールドカップ出場を決めるなど、強化策が実を
結び始めるとともに、Bリーグ人気も高まりを見せています。

これまでなかなか続かなかった日本選手のNBAプレーヤーが渡邊選手、八村選手と2年続けて
出てきたことや八村選手がこれまでの日本選手と違い、ドラフト1巡目指名での入団で、出場機会がより
多くなることが見込まれることから、野球の大リーグやサッカーの海外リーグのように、バスケットボールでも
日本選手が世界の舞台で活躍して、日本の競技レベルや人気の向上につながっていくことが期待されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190621/k10011963311000.html
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