給食費返すため 印鑑作成キットで書類偽造 女性教諭「いけないことだった」
6/14(金) 21:03配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190614-00000023-kobenext-l28
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女性教諭が使った印鑑作成キットの「さ行」の一部。ゴム印を一文字ずつ組み合わせるという(神戸市提供)
 休学中の給食費を生徒に返そうと、申請書類を無断で作成したなどとして、神戸市教育委員会は14日、定時制の市立高校の女性教諭(60)を停職1カ月の懲戒処分にした。教諭は「生徒のためにしたことだが、いけないことだった」と反省しているという。

【写真】印鑑作成キット。問題発覚後に女性教諭が廃棄したという(神戸市提供)

 市教委によると、女性教諭は昨年度、生徒4人が休学したため、給食費を返還するための校内書類を作成。別の生徒2人についても、無断で国の奨学金の申請書に記入・押印した。

 いずれの書類も生徒名の押印が必要だったが、ゴム印を1字ずつ組み合わせて使う印鑑作成キットを利用。キットは20年以上前から学校にあったという。

 奨学金の書類は、不正を知った別の教諭が提出させなかったが、給食費については4人に最大5600円が実際に返された。

 保護者からは「知らん間にそこまでしてくれたんか」と感謝の声もあったというが、市教委は「善意でしたこととはいえ、書類を偽造するなどもってのほか」としている。