ユニセフ=国連児童基金は18歳未満で結婚するいわゆる「児童婚」について初めて男性の推計値を発表し、その数は世界で1億1500万人にのぼるとして、男性であっても早すぎる
結婚は教育の機会を奪い、貧困を助長しているなどとして各国に対策を求めています。

ユニセフは、本部のあるニューヨークで7日、男性が18歳未満で結婚する「男性児童婚」について、世界82か国で集めたデータに基づいて初めて推計値を発表しました。

それによりますと、世界の20歳から24歳の男性のうち1億1500万人が18歳未満で結婚しているとみられるということです。さらに、このうち5人に1人にあたる2300万人は15歳に
なる前に結婚していたとしています。

国別に男性児童婚の割合を見ると中央アフリカが28%、ニカラグアが19%、マダガスカルが13%などとなっていて、アフリカや中南米、南アジアなどで多くなっています。

ユニセフによりますと、世界では男女で合わせて7億6500万人が児童婚を経験していて、これまでは圧倒的に数が多い女性のケースに調査が集中していたということです。

ユニセフのフォア事務局長は「男の子の場合でも、結婚によって幼くして家族を養うため、教育を諦めて、働かざるを得なくなっている」とコメントしていて、児童婚が教育の機
会を奪い、所得の高い仕事に就けなくなるなど貧困を助長しているとして、各国に対策を求めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190609/k10011946521000.html