国連は、経済が混迷する南米ベネズエラから国外に逃れた難民が400万人に達したと発表し、受け入れ国で展開する難民への
人道援助の資金が大きく不足しているとして国際社会のさらなる支援を呼びかけています。

ベネズエラではマドゥーロ大統領とグアイド国会議長の対立が長期化する中、経済の混迷が深まり、食料や医薬品の極端な不足が
国民生活を苦しめています。

こうした中、国連は7日デュジャリック報道官が定例の記者会見で「国を逃れた人が400万人を超えた。これは世界最大の560万人の
国外避難民を生み出しているシリアに次ぐものだ」と述べ、強い危機感を示しました。そして、難民を受け入れている周辺国をはじめとする16の国で、
国連が220万人を対象に食料や医薬品などを提供する人道援助計画を実施していることを説明し、「必要な資金が21%しか集まっていない」として、
国際社会のさらなる資金拠出を呼びかけています。

ベネズエラ難民は去年11月に300万人を超えましたが、7か月後にさらに100万人増えたことになり、国際社会の懸念が一層深まりそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190608/k10011945651000.html