「人を見たら泥棒と思え」ではないですが、「車を見たらミサイルと思え」というのは、
今や自己防衛のための最適のスローガンなのかもしれません。

■車社会そのものを見つめ直すことが必要

残念なことではありますが、自動運転がもっと普及するまで、あるいは高齢者ドライバーが早期に自主的に免許を返納する日が来るときまで、しばらくは警戒が求められます。
いや、仮に自動運転が完全が普及したとしても、それはそれでまたコンピューターのミスによる事故が起きないとは限りません。

本当は車社会が到来した瞬間から、私たちはもっと警戒して生きていくべきだったのかもしれません。こんなに多くの交通事故の犠牲者を出す前に。高齢者ドライバーの問題は、
単に高齢者の問題に矮小化してしまうのではなく、
むしろいま一度私たちが車社会そのもののあり方を根本から見つめ直すきっかけにすべきではないでしょうか。

たとえば、より人を守れるインフラやテクノロジーの導入、より厳しい交通ルール、そのための教育、あるいは車とはまったく異なる交通の仕組みやライフスタイルなど。
高齢者だけを非難する前に、考えるべきことはたくさんあるように思うのですが……。

6/7(金) 16:00
プレジデントオンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190607-00028934-president-life&;p=1