奄美群島に生息するトカゲと伊佐市に生息するラン科の植物が県の条例に基づく希少な野生動植物に新たに指定され、無許可での捕獲や採取などが禁じられることになりました。

今回新たに県の「指定希少野生動植物」に指定されたのは2種類のトカゲとラン科の植物です。

このうち、「バーバートカゲ」は奄美大島や徳之島に生息するトカゲで大きさが5センチから7センチ程度、青いしっぽが特徴です。

また、「オキナワトカゲ」は十島村の中之島や沖永良部島で確認されている大きな頭をもつトカゲです。

いずれも環境省が絶滅危惧種に指定していますが、近年はイタチによる捕食やペット目的での取引が確認されていることなどから県は絶滅の危険性が高まり、保護の必要があると
しています。

また、県内で伊佐市のみに生息するラン科の植物「トキソウ」も指定され、今後は条例による保護対象となり無許可での捕獲や採取などを行った場合、1年以下の懲役、または5
0万円以下の罰金が課されます。

県自然保護課は「この指定を機に、地域の宝である希少な野生動植物を地域で守る意識を
高めたい。関係機関の協力を得ながら密猟や盗掘の防止に努める」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190605/5050006601.html