初夏に狙え! イサキ釣りの季節到来
 紀南にイサキ釣りの季節がやって来た。まだ多くはないが、船釣りや各地の磯で釣果が出始めている。中には40センチほどの良型も交じり、釣り人は「脂が乗っておいしい」と話している。

 イサキは田辺市などではイサギと濁って発音する。5、6月に産卵期を迎え、麦秋のものを「麦わらイサギ」と呼んで重宝する。

 磯釣りの場合、カゴ釣りで狙う人が多い。2〜5号のウキと重り、ハリスは2〜4号。一般的にスピニングリールを使うが、中にはベイトリールで遠投する人もいる。フカセ釣りでも釣果が出る。夜釣りの場合は昼間より一回り太い仕掛けを使う。刺し餌はオキアミ、まき餌はアミエビという組み合わせが多い。まき餌にオキアミを刻んだものや集魚剤を混ぜる釣り人もいる。

 船釣りの場合、船頭仕掛けもあるが、日高地方では鉄仮面と呼ばれるステンレス製のまき餌入れにアミエビを入れてサビキで釣るのが主流。田辺湾や周辺ではオキアミを餌に、まき餌カゴを付けたフカセなどが行われている。

 昼間も釣れるが、よく釣れる時合は夕方から午後9時ごろまでと、午前5時から9時ごろだという。(海)
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