福岡逆走事故 死亡の男性ドライバー 免許返納を知人に相談
2019年6月5日 12時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190605/k10011941331000.html
4日夜、福岡市早良区で80代の男性が運転する車が猛スピードで逆走して交差点に突っ込み、男性と同乗していた妻の2人が死亡、7人がけがをした事故で、死亡した男性が先月、運転免許の返納について知人に相談していたことがわかりました。警察は詳しい状況や事故の原因を調べています。

4日夜7時すぎ、福岡市早良区で乗用車が反対車線を猛スピードで逆走したうえ、複数の車と衝突しながら交差点に突っ込み、乗用車を運転していた早良区の小島吉正さん(81)と同乗していた妻の節子(76)さんの2人が死亡し、歩道にいた男性1人を含む男女7人がけがをしました。

警察は5日午前、事故を起こした車や、衝突に巻き込まれるなどした車の損傷した箇所などを詳しく調べて捜査を進めています。

小島さんの知人によりますと先月、本人から東京 池袋で高齢者の運転する車が歩行者などを次々にはねる事故を起こしたことなどを受けて、免許を返納するべきか相談を持ちかけられていたということです。

事故を起こした車は数百メートルにわたって猛スピードで逆走していたということで、警察は詳しい状況や事故の原因を調べています。

相談受けた人「穏やかな運転 体調も悪くなかった」
死亡した小島吉正さんとつきあいのあった77歳の男性は「小島さんは地域の自治会の役員をしていて、毎朝、学校の見守り活動もするなど、温厚で真面目な人だった。亡くなったことが信じられない」と話していました。

小島さんが運転する車に乗ったこともあるということで、「穏やかな運転だった。体の調子も悪くはなかった。ただ、東京 池袋の事故を見て『自分も免許を返納するべきだろうか』という相談を受けていた」と話していました。