先日、アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏が来日時に大相撲を観戦したことが各所で話題になった。その過程でネット上にて注目されたものの一つが、
立憲民主党所属の衆議院議員である川内博史氏のツイートだった。
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「千席のみならず、国技館全体にサクラを動員したのでは?バカらしくてやってられない、ということで関取達は14日目までに勝負をつけて千秋楽を
消化試合にしたのでは?と、誰かが言ってました」。
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当サイトでは、川内氏の事務所に話を聞いた。事務所の担当者によると、上記のツイートに対して外部から問い合わせがあったため確認したところ、
「友人から聞いた」と川内氏は述べたという。
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「国技館全体にサクラを動員したのでは?」という発言は、政府が確保したとされる1000席分以外にも、いわゆる「サクラ」の人々が館内に
いたのではないかという趣旨であると、担当者は説明する。
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「消化試合」という表現は、日本相撲協会が政府に対して様々な配慮をしたと思われることへの批判の意図が込められたものだったという。
その一例として担当者が挙げたのは、相撲協会が千秋楽の取組の発表を遅らせたことだ。
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川内氏の担当者が挙げたもう一つの例は、トランプ氏の入場に時間がかかり、御嶽海と朝乃山の取組の開始が遅れたことだ。
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このように、力士たちというよりは相撲協会による政府への「忖度」の結果、千秋楽が「消化試合」のような内容になったのではないかという。
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本件の情報提供者は、「〜と誰かが言ってました」と具体的な根拠を示さない伝聞のようなツイートを政治家が行うことは非常に危ういと指摘する。
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また、根拠を示さずに真偽不明の情報を意図的に流しても、「〜と誰かが言ってました」と書けば許されるような風潮が生まれることを
危惧するという。「政治家もこのような表現を使っているのだから」と、風説の流布を正当化する口実を与えてしまいかねないというのだ。
「仮に、立憲民主党の議員さんのスキャンダルをでっち上げてツイートしても、最後に『〜と誰かが言ってました』と書けば問題はないのでしょうか」。

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