<社説>領土返還「戦争で」 暴言の責任取って辞職を

国会議員の口から許し難い暴言が飛び出した。
北方領土へのビザなし交流訪問団に同行し国後島を訪れた日本維新の会(その後除名処分)の丸山穂高衆院議員(35)=大阪19区=が
「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と元島民の団長に質問していたのである。

丸山氏は「ロシアが混乱しているときに取り返すのはオッケーですか」「戦争しないとどうしようもなくないですか」と畳み掛けるように尋ねている。
戦慄(せんりつ)を禁じ得ない。
けん 法の基本原理である平和主義を真っ向から否定する発言だからだ。

<中略>

戦争のない平和な社会を築くことは国会議員の最大の使命であるはずだ。
丸山氏には、選良としての自覚と見識が欠けている。
このまま議員にとどまれば、ロシアに対しても誤ったメッセージを与えかねない。
暴言の責任を取って、直ちに辞職すべきである。

<中略>

日本維新の会は丸山氏を除名処分にしたが、それだけで済む話だろうか。同氏を公認してきた責任は重い。

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-918928.html