結婚をあきらめる日

――昔は「結婚するのが当たり前」だったから、不本意な結婚も多かったのかもしれない。今はお互いに相手をじっくり選んで、
マッチングした相思相愛のカップルだけが結婚するという時代になってきているのかもしれないですね。

ケンジ:結婚しないという選択肢もあるし、世間体みたいなものは、それほど気にならなくなっていますからね。昔は、我慢して結婚生活を続けていた人も多かったのかもしれません。

ところで、最近は誰と飲みに行っても、こういう結婚とか婚活の話になるんですよね。心配してくれているんだろうな、とは思うんですが、
ちょっと精神的に疲れるときもあります。自分の過去や将来についてすごく掘り下げて聞かれるから、「自分って結婚できてないんだなあ、ダメなのかなあ」って思わされてしまう。

なんだか「現実見ろーっ!」と頭を押さえつけられているような感じがして、家に帰ると「はー、なんか今日疲れた……」って思うことも多いです。

――今日もかなり掘り下げてしまって、すみません。

ケンジ:いえいえ、今日はアドバイスがないぶん、楽でした。周囲の人たちがいろいろアドバイスをくれるのは有難いんですけど、
「でも価値観が違うからなあ、その通りにはできないなあ」と思って、申し訳ない気がするんです。

――今後、一生独身だったらどうしますか?

ケンジ:きっと、どこかで気持ちを切り替えることになるでしょうね。「あ、もう楽しまなきゃ」って。いつまでも結婚、結婚って悶々としていたら、
その時間がもったいないですから。何歳だろう、50歳かな。いや、45歳ぐらいで一回あきらめるかもしれないです。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190511-00010001-danro-life&;p=4