スペイン議会選挙 極右政党の政権入り可能性に関心集まる

スペインで28日、議会選挙が行われます。EU=ヨーロッパ連合に懐疑的な立場をとり、不法移民の即時追放を掲げる新興の極右政党が急速に支持を広げていて、
選挙の結果次第では、右派の政党と組んで政権に加わる可能性もあり、関心が集まっています。

スペインでは、28日、議会選挙の投票が行われ、下院350議席と上院266議席のすべての議席が改選されます。

今回の選挙では、与党の中道左派、社会労働党や最大野党の中道右派、国民党など主要な政党はいずれも単独で過半数の議席を獲得するのは難しいとみられています。

最新の世論調査では、これまで下院で議席を持たない新興の極右政党ボックスが、12%余りの支持を集めて躍進する見通しで
選挙の結果によっては、中道右派の2つの政党とともに連立政権を組む可能性も指摘されています。

ボックスはEUに懐疑的な立場をとり、北アフリカから渡ってくる不法移民の即時追放や、北東部、カタルーニャ州の独立運動に関わる政党や組織の非合法化などを掲げています。

スペインで極右政党が政権入りすることになれば、ヨーロッパで存在感を増す極右勢力やEUに懐疑的な政党が勢いづき、
ヨーロッパの分断が深まりかねないだけに、選挙の行方に関心が集まっています。

投票は、日本時間の28日午後4時に始まり、即日開票されて、早ければ日本時間の29日朝には大勢が判明する見通しです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190428/k10011899591000.html