https://news.yahoo.co.jp/feature/1306
「大きくなったら、ジョイマンになりたい」――パパは一発屋、娘に明かせない高木に迫る時限爆弾

筆者の職業は、漫才師。コンビ名を髭男爵という。10年ほど前の2008年に、“まあまあ”売れたが、現状はさっぱりの一発屋。と同時に、この春、小学校に上がった一人娘の父親でもある。
今のところ、僕は彼女に自分の本当の職業を教えていない。基本的には、“とんでもなくフレキシブルに働くサラリーマン”で通している。理由は一発屋。
別に恥じているわけではない。一発屋という言葉に含まれる「負け」や「失敗」といった苦み成分に、娘を触れさせたくないだけである。親の仕事を知らぬまま成長するのは、教育上どうなのかとの不安もある。
他の “一発屋”たちはどう対処しているのだろうか。
(取材・文:山田ルイ53世/撮影:石橋俊治/Yahoo!ニュース 特集編集部)

■1児のパパ・ジョイマン高木晋哉
「でもそれって、ストレス溜まりそうだなー」
筆者の窮状を聞き終え、そんな感想を述べたのは、ジョイマンの高木晋哉(38)である。
「だって、いつか聞かれますよ。『何であんなうそついてたの』ってなるでしょう」
一応、芸人としては彼の方が後輩。しかし、父親業では先輩である。少々上から目線が気になるが真摯(しんし)に耳を傾けるべきだろう。
お笑い芸人、ジョイマン。
今から10年ほど前、「クリントン 20トン」「柴咲コウ 尾行」など、意味が通らぬ韻を踏み、「脱力系ラップ」と評され人気を博すも長くは続かず。
ほどなく一発屋と化した。
「限定50人のサイン会」を開いたところ、客が一人も来なかった……通称、「サイン会0人事件」という、どん底の泥をすすった経験を持つ。

(続きはリンク先で)