アメリカのトランプ大統領の別荘に不法侵入した疑いで中国人の女が逮捕されました。女が
コンピューターウイルスが入ったUSBメモリーを持っていたことなどから捜査当局は侵入の目的を
調べています。

アメリカ南部のフロリダ州にあるトランプ大統領の別荘「マー・アー・ラゴ」に先月30日、中国人の女が
訪れ、警備にあたっていたシークレットサービスにうその説明を行って敷地内に入りました。

その後、別荘の受付の担当者が調べたところ、女の名前がその日の訪問客の名簿になく、
うその説明をしていたことが判明したため、不法侵入などの疑いで逮捕されたということです。

女は、調べに対して「チャールズと呼ばれる中国人の指示を受けて、上海からやってきた。大統領の
家族と中国とアメリカの経済関係について話をするよう言われた」と供述しているということです。

また、女は、携帯電話4台、コンピューター1台に加え、コンピューターウイルスが入った
USBメモリーを持っていたということです。

捜査当局は、女がどのような目的で中国からフロリダに来て大統領の別荘に侵入したのか詳しく
調べることにしています。

トランプ大統領は、この日「マー・アー・ラゴ」で過ごしていましたが、女が侵入した日中の時間帯は
ゴルフに出かけ不在だったとみられています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190403/k10011871411000.html