イーロン・マスクCEOが率いる電気自動車・バッテリーメーカーのテスラは2019年3月27日、
大阪の私鉄である近畿日本鉄道(近鉄)がテスラの蓄電装置「Powerpack」を42台設置したことを発表しました。
このPowerpackの電力は夏の間は補助電力として使われ、緊急時にはバックアップとして働くとのことです。

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大阪・京都・奈良・三重・愛知と、近畿地方を横断する近畿日本鉄道は「近鉄」という略称で親しまれる私立鉄道です。
テスラによると、近畿日本鉄道が導入したPowerpackは42台。その総容量は7メガワット時で、
一度に4.2メガワットの電力を供給できるとのこと。Powerpackの電力を使えば、地震や台風などによる緊急停電が
起こった時、30分程度であれば電車を動かすことが可能で、最寄りの駅まで乗客を安全に送ることができるそうです。

また、Powerpackの電力はバックアップ用だけではなく、エアコンなどで電力消費が激しくなる夏場の補助電力としても
期待されていて、近畿日本鉄道によるPowerpackの導入は電気代の節約にも役立つとテスラはコメント。
なお、42台のPowerpackは大阪府内の1駅に設置される予定だそうです。

テスラは、この近畿日本鉄道のPowerpackシステムはアジアで4番目に大きい規模だと述べています。
これだけの規模を導入するとかなりの大工事になるかと思いきや、テスラによるとPowerpackの
取り付け自体は2日で終了したとのことでした。


https://gigazine.net/news/20190328-kintetsu-tesla-powerpack/