(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所は、乳酸菌に老化抑制作用が期待できると注目しその作用を明らかにしました。

乳酸菌と老化抑制の関係に関心がもたれたのは、1907年にロシア人の学者イリア・メチニコフの「不老長寿論」という本で「発酵乳(ヨーグルト)を日常的に食べているブルガリアのある地方の人は長寿が多い」という説が発表されてからです。

この説が出てから乳酸菌は代表的なプロバイオティクス(宿主の健康維持に有益な働きをする消化官内の微生物)として、さまざまな研究が進められました。

「寿命延長と乳酸菌の研究では、過去にもマウスを使った報告がありました。しかし寿命が延びていても、マウスが老化しているのか否かは調べられませんでした。
私たちの研究では『健康で長生き』を目指していますので、老化の進行にともなうさまざまな病態に対する乳酸菌の影響を見てみようと思いました」(同研究所 木元広実さん)

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http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1009/mf_news_03.html