過剰供給の続くDRAM、2019年第2四半期も価格下落の見込み - PC Watch
市場調査会社TrendForce傘下のDRAMeXchangeは19日(台湾時間)、2018年第2四半期のDRAM
契約価格は、前四半期比で15%下落するとの予測を発表した。
第2四半期を見据えて、DRAMメーカーによる生産調整が行なわれているものの、在庫増加に対
処するには時間を要するため、需要の回復にもかかわらず、過剰供給の状況が続くという。
DRAMeXchangeでは、この継続的な過剰供給によって、上半期中にDRAM製品の大幅な価格下落
が予想されるとしている。
第1四半期の需要は、季節性の低迷と前四半期(2018年第4四半期)から持ち越された過剰在庫を
受け、低調に推移。主要アプリケーション市場におけるDRAM製品の契約価格は、すでに1月時点で
月間15%以上の下落を記録しており、2月、3月でさらに下落するという。
第1四半期の契約価格動向については、PC DRAM市場で前四半期比20%以上の下落、サーバー
DRAM市場では同30%近い大幅な下落が予想されるとしている。
第2四半期の主要DRAM製品の契約価格は、第1四半期から平均15%低下しており、下半期につい
ても、世界的な政治および経済的な要因による不確実性が、需要の伸びを抑制し続けるとの見解を
示している。
PC DRAM製品の契約価格は、四半期比の下落幅は2018年第4四半期で10%、2019年第1四半期
では25%近くになると予測されおり、8GB DRAMモジュールの平均契約価格は、45ドル以下に近づい
ているという。
(中略）
一方、モバイルDRAM市場では、2017年から2018年で、PC DRAM/サーバーDRAM市場が急激な
価格上昇を記録したのに対し、比較すると小幅な価格上昇となったため、2019年に入っての価格下落
もそれらより小さいという。
しかし、第2四半期のモバイルDRAM市場は、在庫圧力の減少とAndroidスマートフォンメーカーから
の新デバイスの発売で利益を得られるものの、全体的な需要の伸びとしては物価下落を防ぐには弱く、
10〜15%程度下落すると予測している。
(略
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1171201.html
