日電協はこのほど、2012年3月から2018年7月末までに認知したパチスロ機に対する不正改造ゴト
事案を集計し、報告書を取りまとめた。

それによると、この間に被害にあったパチスロ機は、9メーカー28機種、1,516台にのぼり、
ホールの被害総額は推計約280億円に達していることが分かった。この報告書を通じ、
ゴト被害の実態を広く周知することで、業界および行政に対し、ゴト犯罪防止、
検挙の重要性を訴え、被害の未然防止に結びつけることが目的だ。

被害の最も多かった手口は、不正部品の仕込みで14機種。続いてサブ制御基板ROM交換が13機種、
サブ制御基板RAM改ざんが1機種となっている。新台と中古の内訳は、新台が703台、中古812台、
不明1台と、中古機での被害がやや目立つ格好。認知については、店舗からの点検確認依頼を
きっかけに発覚するケースが多くなっている。

年代別の発生状況では、2013年が最も多く2機種454台、2016年には4機種22台と最低値を記
録したが、2017年に5機種46台、2018年に6機種72台と再び増加傾向を見せている。

同組合では、「不正改造ゴト事案については、犯行手口の高度化・巧妙化に苦慮しているのが実情だが、
日電協としては、情報を共有し、ゴト犯罪に業界挙げて厳しく対応することが必要であり、責務だと考えている」としている。

https://www.yugitsushin.jp/news/dantai/%E6%97%A5%E9%9B%BB%E5%8D%94%E3%81%8C%E3%83%91%E3%83%81%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E6%94%B9%E9%80%A0%E3%82%B4%E3%83%88%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%82%92%E9%9B%86%E8%A8%88%E3%80%81%E7%B4%846/