去年12月、松島教授たちは、京都大学を相手取り、遺骨を返還するよう訴訟を起こしました。原告は5人。
家系図などから、第一尚氏の子孫だと確認されたという2人も含まれていました。

亀谷正子さん「人様の先祖の骨を奪うのは、犯罪行為じゃないかと怒っていますし。この際、私の祖先を返してもらって、平穏を与えてほしいと思っています」

玉城毅さん「そこで拝みをしていたんですけれども、骨が無くなった所で、私は拝みをしていたと。何という空しい気持ちになったかということですね」

原告団の悲痛な訴え。その根底にはある思いがありました。

原告団の団長も務めている松島教授。事件の根っこには、今の沖縄が向き合っているのと同じ闇があると考えています。

松島泰勝教授「米軍基地を押し付けて、日米安全保障の犠牲にし続けている。それはおかしいという声は上がってきているけれど、民意さえも日本政府は聞かない状況。
そういう状況と、遺骨の問題は同じ問題だと思う。同じ植民地として扱われていて、それからいかに脱するかが問われていると」  

いつも日本とアメリカの間で、揺さぶられ、危険や負担を押し付けられる沖縄。
それなら、かつてのように独立してはどうか。そう、松島教授は考えているのです。

松島泰勝教授「独立が決して空想的なもの、居酒屋でしか話せないようなものではなくて、民主主義の母国であるといわれているイギリスでさえ、
スコットランドが独立運動をし、カタルーニャもやっているということですね。
自分たちが持っている、国際法で保障されている、自己決定権というのを行使する、使っていくというのが世界の大きな潮流であって」

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