あおり運転、殺意否認 地裁堺支部で初公判、「故意に衝突していない」
1/15(火) 11:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190115-00000017-mai-soci

 堺市で昨年7月、車のあおり運転でオートバイに追突し、乗っていた大学生を殺害したとして殺人罪に問われた同市の元警備員、中村精寛(あきひろ)被告(40)は15日、大阪地裁堺支部(安永武央裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で起訴内容を否認した。
中村被告は「故意にバイクに衝突していない」などと語った。弁護人も「殺人罪は成立しない」と殺意を否認した。

 起訴状によると、中村被告は2018年7月2日午後7時35分ごろ、堺市南区の大阪府道で乗用車を運転中、大学4年の高田拓海さん(当時22歳)の大型バイクに追い抜かれたことに腹を立てて追跡。
死亡事故につながる可能性を認識しつつ、時速約96〜97キロで追突し、高田さんを脳挫傷で死亡させたとされる。

 中村被告は当初、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで現行犯逮捕されたが、車のドライブレコーダーの解析で、1キロほどにわたって車線変更や急接近などを繰り返し、あおっていたことが判明。府警が殺人などの容疑で再逮捕していた。

 高田さんの母は初公判を前に、弁護士を通じて「なぜ、拓海が殺されなければならなかったのか。自分の目・耳で確かめたい」とのコメントを出した。