(CNN) 米連邦政府機関の一部閉鎖が続くなか、無給で勤務を続ける全米各地の航空管制官に、カナダの管制官からピザの贈り物が届けられている。
米政府閉鎖では多数の連邦職員が自宅待機や無給勤務を強いられ、今月11日の給料日にも給与を受け取ることができなかった。
カナダ航空管制官協会(CATCA)の代表者、ピーター・ダフィー氏によると、西部アルバータ州エドモントンの管制官らが10日、
普段から交流の盛んな米アラスカ州アンカレジの管制部に向け、応援のしるしとしてピザを注文しようと思い立ったのが始まり。
その後、米国境沿いの管制部から米国側の同僚へ次々とピザが送られた。
地理的に近い管制部だけでなく、遠方でも共通点のある送り先を選ぶケースも出てきた。
例えばアルバータ州フォートマクマリーの管制官らは、同じ石油都市のテキサス州エルパソにピザを送ったという。
ダフィー氏によると、すでに全米49カ所の管制部に計350枚のピザが届けられ、その数は今後も増え続ける見通し。
米国の管制官からは「大変心温まる」反応が寄せられている。米国のパイロットがカナダ領空に入る際、管制官からの感謝のメッセージを伝えてきたこともあるという。
米航空管制官協会(NATCA)は先週、政府が管制官らの賃金を不当に奪っているとして、首都ワシントンの連邦地裁に未払い分の支払いなどを求める訴えを起こした。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35131233.html
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