原発事故当時は小学6年生 福島 大熊町で成人式

原発事故による避難指示が、ことし春に一部で解除される見通しの福島県大熊町で成人式が開かれ
当時小学6年生だった新成人が、町を担っていけるよう努力を重ねると誓いました。

大熊町の成人式は多くの住民が避難しているいわき市で13日開かれ、原発事故の当時、小学校の
卒業を控えた6年生だった新成人87人が出席しました。

式では渡辺利綱町長が「ふるさと再生は始まったばかりだが、新成人の皆さんはそれぞれの場所で
夢を持ち輝きを放ってほしい」と呼びかけました。

これに対して、新成人代表の夏目裕大さんが「原発事故のあとの中学校生活はゼロからのスタートでした。
周りの人たちに支えられてきた私たちもこれからは支える側になり、町を担っていけるよう努力を重ねていきます」
と誓いのことばを述べました。

新成人は避難生活で離れ離れになった同級生も多く、会場では久しぶりの再会を喜ぶ姿が見られました。

養護教諭を目指して仙台市の大学に通っている宗像梨緒さんは、式のあと「町を離れて大熊町の魅力を
感じました。生まれ育った町のため働き、復興に関わっていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190113/k10011776951000.html