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 今年の漁の始まりを告げる神事「起舟祭(きしゅうさい)」が11日、輪島市輪島崎町の輪島前神社で行われ、裃(かみしも)姿の漁師が豊漁と安全操業を祈願した。

 夜明け前の午前4時半ごろから漁師の親子らが提灯(ちょうちん)で足元を照らして神社を訪れた。地元の中学生から「かぶせぬさ」と呼ばれる漆塗りの御幣でおはらいを受けた後、小学生からお神酒と御供米(ごくまい)の振る舞いを受けた。

 漁師は神社近くの輪島港に向かい、係留する漁船や漁場に向かってかしわ手を打ち、深々と頭を下げた。長男、次男とそろって訪れた漁師歴45年の二木利勝さん(69)は「昨年は台風で海が荒れてひどかった。今年は海がないで、けがをしないようにお願いした」と話した。

 11日は輪島市海士町(あままち)でも起舟祭が営まれた。