東京医大入試 「公正より経営」の腐臭


もはや「不正」を通り越し、「腐敗」と呼ぶほかない。
 東京医科大の入試をめぐり、教員や政治家から頼まれた受験生に不正に加点していた疑いが新たに浮かんだ。
見返りとして大学側に多額の寄付金や謝礼金が支払われた可能性があるという。

今回も、厳格な措置なくして幕引きはあり得ない。
無論それだけでは済まない。
監査を強化する。大学の内部統制システムを整備し、再発防止を図ることが急がれる。

不正に通じるのは、大学の経営上の都合を優先し、そのためならば入試の公正をおろそかにして省みない姿勢だ。

おかしなことをすれば社会の批判を浴び、補助金も減り、結局は経営に響く。
全ての大学・学部が肝に銘じるべき教訓である。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13839764.html