ドイツ西部で元日の未明、50歳の男が運転する車が広場にいた人たちなどを次々にはねて、シリア人など
5人が重軽傷を負いました。捜査当局は外国人を狙った犯行との見方を示し、反移民感情が背景に
あるものとみて調べています。
ドイツ西部の町ボトロップで1日未明、新年を祝うため広場に集まっていた人たちに車が突っ込み、
シリア人やアフガニスタン人など合わせて4人がけがをしました。
このうち46歳の女性が重傷です。
車はその場から走り去ったあと、隣の町エッセンでも歩行者に突っ込み、1人がけがをしました。
警察によりますと、車を運転していたのは50歳のドイツ人の男で、殺人未遂の容疑で逮捕されました。
現地のメディアは、男は取り押さえられたとき外国人への差別的な発言をしていたと伝えています。
地元の内務当局のトップは外国人を狙った犯行との見方を示し、反移民感情が背景にあるものとみて
調べています。
ドイツのメルケル政権は中東やアフリカから多くの難民や移民を受け入れてきましたが、
去年8月には東部の町で外国人排斥を唱える人々による暴動が起きたほか、地方選挙で難民の受け入れに
反対する右派政党が躍進するなど、難民や移民に対する風当たりが強まっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190102/k10011765721000.html