奨学金、最大年91万円支給へ 文科省、来週決定

政府が2020年度から始める大学などの高等教育の無償化で、低所得世帯の学生に支給する返済不要の給付型奨学金について、
1人当たり最大年約91万円とする方向で検討していることが20日、関係者への取材で分かった。現行の最大48万円から倍近く増やし、
家計が苦しい世帯の学生を支援する。

高等教育の無償化は政府が進める「人づくり革命」の一つ。文部科学省は来週に正式決定する。

給付型奨学金は住居費、食費といった生活費を賄う想定。給付額は自宅以外から通うか自宅から通うか、学校が私立か国公立かで差をつける。
国公立大の場合、自宅生は年約35万円、自宅以外は約80万円。私立大は自宅生約46万円、自宅以外は約91万円とする方針。

住民税非課税世帯は最大額を全額支給。両親と本人、中学生の弟または妹計4人のモデル世帯では、年収270万円未満が目安になる。
300万円未満は3分の2、380万円未満は3分の1の額を支給する。

併せて学校の種類により授業料も年収に応じて減免する。国公立大は年間約54万円、私立大は同約70万円が上限になる。

いずれも公費で支援するため、支援する学生や大学などには一定の要件を課す。学生の取得単位数が基準に満たない場合などは、支援を打ち切る。
大学などには実務家教員の登用や、進学・就職実績の情報開示などを求める。支援の財源は19年10月に予定する消費税率10%への
引き上げによる増収分の一部を充てる。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39203910Q8A221C1CR8000/

奨学金未返済総額925億円の問題点
http://vl-fcbiz.jp/article/ac091/a002654.html