QRコードを使ったスマートフォンの決済サービス「ペイペイ」でクレジットカードが不正利用された問題で、3万円以上の支払いの際の本人確認書類の提示が、事実上機能していなかったことが運営会社への取材でわかった。
 アプリにカード名義人の情報が登録されていないため、提示しても本人かどうか確認できない状態だったという。

 運営会社によると、ペイペイで3万円以上の支払いをする場合、不正利用を防ぐため、店頭で運転免許証やパスポートなど本人確認書類の提示を求めることになっていた。

 しかし、ペイペイのアプリの入力項目にはカード番号と有効期限、セキュリティーコードしかなく、氏名の入力欄はなかった。
 店頭で本人確認書類を提示しても、店側はカードの名義人がわからず、確認することができなかった。こうした不備が、不正利用を招いた可能性がある。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181219-OYT1T50009.html