【北京時事】中国で改革開放政策が始まり40年となった18日、
北京の人民大会堂で記念式典が開かれた。習近平国家主席は演説で
「開放型の世界経済の建設を積極的に推進し、覇権主義に反対する」と
述べ、貿易摩擦で対立するトランプ米政権を暗に批判。

「わが国は国際秩序の擁護者だ」と強調した。
 改革開放は、トウ小平が主導し、40年前に開幕した共産党第11期
中央委員会第3回総会(3中総会)で開始が決まった。停滞していた
中国経済は、市場原理と外国資本の導入により高度成長を実現。

世界銀行によると、中国の国内総生産(GDP)は2010年に
日本を抜き世界第2位となり、1978年に比べ17年は80倍以上
の規模に膨れ上がった。

習主席は「開放的で透明で包容力があり差別的ではない多国間貿易体制を
支持しなければならない」と力説。また、過去40年で7億4000万人
の貧困人口を減らすなど国民生活が向上したと指摘して共産党による
統治の正当性を訴え、「全党、全人民を動員して、改革開放を進める」と語った。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121801465&;g=int