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スリランカ 政治的混乱が収束に向かうか

スリランカでは大統領が、親インド派の首相を突然解任し、親中国派の前大
統領を後任に指名するなど政治的な混乱が続くなか、前大統領が首相職に固
執しない考えを表明し、混乱が収束に向かうのか注目されます。

スリランカではことし10月、シリセナ大統領が、親インド派のウィクラマシ
ンハ首相を突然解任して、新たな首相に親中国派の前の大統領のラジャパク
サ氏を指名しました。

これに対し、ウィクラマシンハ氏は「解任は憲法違反だ」として首相職にと
どまる意向を示して対立し、現在は首相がおらず、政権の機能が停止した状
態が続いています。

こうした中、首相に指名されていたラジャパクサ氏が、15日声明を発表し、
「首相職から辞任し、大統領が新政権を発足させるための道を作る」として
首相職に固執しない考えを明らかにしました。

これについて、シリセナ大統領は公式な反応を示していませんが、地元メデ
ィアはウィクラマシンハ氏を改めて首相に指名する見通しだと伝えています。

ただ、シリセナ大統領と、ウィクラマシンハ氏は、政治的信条や経済政策の
進め方を巡って相当な隔たりがあるとされ、2か月近くにわたって続く混乱
が収束に向かうのか注目されます。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181215/k10011748681000.html

(スリランカと中国の関係については関連記事参照)
スリランカ、債務危機迫る 中国融資の事業で返済額膨張
http://www.afpbb.com/articles/-/3175335