鹿児島市の高校で教材として使われていた頭蓋骨が人間のものと分かりました。鹿児島市は身元に関する情報提供を呼びかけています。

官報などによりますと、この頭蓋骨は20年以上前から鹿児島市の甲南高校の美術室に保管されていたもので、美術の授業で教材としてデッサンの対象に使っていたということです。

ことし6月には鹿児島市の鶴丸高校の生物講義室で人の頭蓋骨が見つかったため、甲南高校でもこの教材を警察に提出していました。

その結果、本物の人の頭蓋骨だと分かり、30歳から40歳の女性のものとみられるということですが、警察によりますと、事件性はないということです。

鹿児島市はこの頭蓋骨を市営墓地に埋葬するとともに、身元がわからない「行旅死亡人」として5日、官報に掲載し、身元に関する情報提供を呼びかけています。

甲南高校の吉元彰一教頭は「頭蓋骨は小さかったので猿の頭かなとも思ったが、人間のものとわかって驚いた。授業で実際に使われていたので、動揺する生徒が出てくればカウンセリングを含めて対応したい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181207/k10011738211000.html