「国内最大級の不法占拠地帯だ。町ごとという規模では、ほかに例がないだろう」。
過去に池上町地区を担当していた川崎市幹部は同地区をこう表現する。同幹部は「民有地での事例。不法占拠には関与しづらい」と前置きした上で
「住民が安心して過ごせる環境は作らなければならない」と行政の責務を強調した。

 「不法占拠」の長期化に伴い、現地で進行している事態は、周囲が看過できないレベルに達している。治安や防災面での不安だ。

◆違法建築物が乱立

 現地は建築基準法を満たさない違法建築物が乱立し、区画整備も行政による道路管理もされていない。
防火水槽がない区域もある。細道が複雑に入り組み、消防車が入り込めない。市側は「住宅が密集し、一度(ひとたび)大きな火災が発生すれば大惨事は免れない」と危機感を強めている。

 モラルや秩序が保たれていない面もある。近年は空き家や廃屋が目立ちはじめ、住民からは
「空き家のはずが、夜になると明かりがつく」などの不安の声も聞かれる。

 以下ソース
https://www.sankei.com/region/news/181130/rgn1811300032-n1.html